11月17日(日)は、町内最大のイベント「せいか祭り」でした。
毎年「そら」では、学生スタッフが中心となって子どもたち向けにゲームのお店を出しています。
今年も9月から準備を開始していました。単に楽しいゲームというだけではなく、遊びに来てくれた子どもたちが「障がい」について知る機会にもしたいというのが今年のテーマだったため、とても頭を悩ませ、例年以上に手の込んだ内容になっていたと思います。この記事は、そのレポートです。
せいか祭りは、けいはんな記念公園で行われ、毎年3万人以上の来場があります。
今年はお天気にも恵まれ、多くのテントの間を人々が行き交う中に、
「そらのガチャガチャクエスト」はありました。手作りのガチャポンです。
行列の最後尾はこんなにテントから遠くまで伸びていきました。
行列で並ぶあいだにも遊び方の説明を受けられます。とにかく「わかりやすく」「自信をもって遊べる」ことを大切に。
さて、ただのガチャポンに子どもが集まっているわけではありません。ガチャポンはゲームの入口部分。出てきたカプセルに応じて、祭りの会場内にいるさまざまなキャラクターを探してまわるのが、このゲームの醍醐味なのです。
着ぐるみのキャラクターを見つけて、シールをためていくのですが、
すぐにシールがもらえるわけではなく、クリアすべき「ミッション」としてキャラクターからクイズを出されたりします。
そのクイズの中身も「間違い探し」のようなものの他に、「ヘルプマーク」の意味を聞くようなものもあって、啓発が組み込まれていました。
四つ葉のクローバーがそろったら、景品ゲットです。
具体的な体験もしてもらいたい、という思いを学生たちが強くもっていたため、イヤマフ体験などもミッションには含まれていました。聴覚過敏がある人にとっての大切なツールとして理解者が増えてくれたらと思います(余談ですが、子どもたちの年齢層を考えて、断念した障害疑似体験がたくさんありました)。
ちなみに、啓発動画も学生たちは作成しており、知的障害や発達障害への理解を促す動画を4本もYouTubeにアップロードしていたのですが、残念ながらこちらへのアクセスは伸びませんでした。子どもたちにとってみれば、ゲームをして景品をもらって、おしまい、なのですね。保護者がQRコードを読み込んでくれたらという期待もはずれてしまいました。もうひと工夫が必要だったのでしょう。多くのことを伝えるのに動画はとても有効だと思うので、またうまいやり方を考えられたらと思います(絵を描いて、動画を作成して、音声やナレーションを入れて、アップロードできる人材がいるだけでもすごいことですが)。
大がかりな企画だったので、たぶん過去最多である40人以上の学生が参加しました。せいか祭りの中で一番活気のあるお店だったはずです。
なお、遊びに来てくれた子どもたちはのべ1,217人でした。子どもたちが楽しんでくれるだけでなく、大切なものを何か持ち帰ってくれたことを願っています。遊びに来てくれた子どもたちや保護者の皆さま、ありがとうございました。
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