精華町サマースクールなど

障害をもつ子どもたちの居場所は、いま大きく3つに分かれていると思います。それは「家」「学校」「学童保育・事業所」です。

ひと昔前は「事業所」もなかったので、長期休暇の40日間をずっと家族と過ごすしかなかったのですが、今はそんなこともなくなりました。子どもが過ごせる居場所はずいぶん増えたと思います。

一方で、子どもたちが家の外で関わるのは「先生」ばかりになってしまいました。学童保育所の先生。放課後等デイサービスの先生。「障害をもつ子どもたち」と出会うことなく、子どもたちへの理解が社会に広まっていく、なんて都合のよいことは考えにくいです。子どもが多様な人と関わる経験を積むという意味でも、「発達障害」「知的障害」について、理解してくれる大人を世の中にたくさん増やしていく意味でも、「第四の居場所」が必要だと思うのです。

「そら」では「精華町サマースクール」の活動を、2003年から(前身も含めると1995年から)実施しています。大学生のボランティアスタッフが長期休暇中の子どもたちのための活動プログラムを企画して、「そら」の法人職員がそれをバックアップする仕組みです。学生は活動の企画進行だけでなく、子どもたちと一対一でペアを組んで、いっしょに活動しながら必要に応じて支援をします。

子どもたちにとって世代の近い「おにいちゃん・おねえちゃん」と関わることのできる機会はとても貴重ですし、さまざまな施設(むくのきセンターやかしのき苑が多いです)でたくさんの部屋を借りて実施するので、のびのびと活動できる場所です。また子どもにとって「夏休み」という特別な期間だからこそ、いつもとは違う特別な体験をしてもらいたいとも思っています。

夏休み前に、精華町立の小中学校には支援学級や通級指導教室(ことばの教室)を通じて、南山城支援学校生には支援学校を通じて、案内を届けます。また、参加登録をしていただければ、冬や春の活動もご案内できますので、どうぞお申込みください。

なお、これとは別に「レクリエーション事業」を年間に5回程度、実施しています(精華町子育て支援課からの委託事業)。こちらは対象を「精華町に在住する障害児」とだけしており、子どもの年齢も幼児からOK。子どもの年齢によってプログラムをふたつの時間帯に分けています。主に日曜日の活動です。

詳しくはお問い合わせください。

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