NPO法人そら代表の地主です。
いつも子どもたちのために力を貸してくれてありがとう。新しく活動をはじめた学生の中にはまだ会ったことがない人もいるはずです。その方たちには、はじめまして。
以下は、11月21日（日）にみんなで面白いことやるぞ、という案内です。が、どうしても少し前置きがいります。
「コロナ禍」がもう1年半も続き、社会全体に大きな負荷がかかっているわけですが、それは子どもたちも同じです。ずいぶん自由を奪われてしまいました。地域の学童保育所などに行くと「ひとつひとつ消毒できないので、おもちゃ禁止」「おしゃべり禁止」「読書のみ可」という子どもが過ごす場所としてはまったく不適切な条件のもとで、子どもが過ごしていたりします。
私たちの活動もそうです。この夏休みに障害児のサマースクールは4回しか活動できませんでした。例年10回はやってきていたので、すごく物足らない思いです。ひとり親家庭支援でも「子ども食堂」部分をテイクアウトにしたりもとに戻したりをこの1年のあいだに繰り返してきました。子育てひろばも緊急事態宣言下でひとつ休所させられています。
学生にとっても、授業は多くがオンライン、サークル活動もオンライン。会食はもちろん「集まることは悪」という社会からのまなざし。以前なら大学時代に経験できていたこと（良いことも悪いことも）の何割かは失われてしまっているはずです。数十年にわたって続いてきた大学のサークル文化の危機を訴える人もいます。
ずっと子どもたちの支援を学生といっしょにやってきたNPOとして、このままではいけない、というか、単純に子どもにとっても学生にとっても「今だからこそできる楽しい活動」をしたいと思いました。
ここまでが前置きです。
例年なら11月には地域のお祭り（せいか祭り）に出店して、子どもたち1,000人以上にゲームをしてもらっています。しかし、昨年も今年もそのお祭りは中止になりました（厳密にいうと今年はオンライン開催）。
公共施設を使って何かをやろうとすると休館になったときに巻き添えをくって活動中止になります。子どもたちがたくさん集まる企画を組むと、密になって感染リスクが高まります。
それならば、私たちが自由に使える法人本部の入ったビル（ほうその共生ビル）を使って、密回避型のイベントをできたらいい、と思いました。
現時点での企画イメージは以下のとおりです。
【密回避型イベント】ハロウィン仮面からの挑戦状（仮）
日時：11月21日（日）9時30分～16時30分
場所：ほうその共生ビル（「そら」本部の入居しているビル）
概要
- 小学生向けのリアル謎解きゲーム風イベント
- 参加対象は地元の小学生（低学年～高学年）
- 3階建てビルの全フロアを使用
- 子どもは1～3人が1組となって、ゲームに参加する
- 同時にスタートするのは3組（密回避）
- 全体を3ステージに分け、およそ20分おきに次のステージに移動（密回避）
- 小学生が幅広く参加できるように、ゲーム中でヒントをもらいながらクリアに向かえるように難易度を調整
- 1日で100～200人の子ども参加を目標
シナリオ（仮）
かぼちゃキングダムの王様（女王）が子どもたちのためにお菓子を用意してくれたのに、いたずら好きなハロウィン仮面とモンスター軍団によってどこかに隠されてしまった。封印されたお菓子を手に入れるには、制限時間内に3つの謎を解かなければならない。王様がつけてくれた家来にヒントをもらいながら、お菓子を探し出そう！
こんな感じで企画しています（どうやら僕に物語を考えるセンスはなさそうですね）。
やってみたいと思ってくれる人は、11月21日を空けておいてください。
少し先ですが、忙しい学生の予定はすぐに埋まってしまうと思います。おそらくですが、スタッフは20人いてもまだ足らないはずです。なお、どこからの財政的支援もなく熱意だけでやる活動なので、交通費は出ません。ごめんなさい。
当日以上に、準備は大変です。具体的なゲーム内容（シナリオ）の考案、難易度の調整、子どもとスタッフの動きについてのシミュレーション、大道具や小道具の作成、そしてたくさんの子どもたちが来てくれるための広報（地元の自治会や子ども会に協力を仰ごうと思ってましたが、地域をよく知る方たちが皆さん「頭の固い人たちばかりでかえってややこしくなるからやめたほうがいい」と言うので、子どもたちに知ってもらうのも一苦労です）。
言い出したのは自分なので、イベント全体のフレームは僕が考えて作ります。でも、ひとりで全部の準備は無理です。
10月から11月にかけて1か月半くらいで準備をします。上に書いたようなことはオンラインでは難しいことばかりですから、集まることも増えるでしょう。準備日を決めて、3階のフリースペースを開放して、作業をします。そこで学生にも協力をもらえたら、うれしいです。その具体的な内容等はまた別にLINEグループを作って連絡します。
コロナがどうであろうと、これからみんなが元気になれることをしましょう。どうぞよろしくお願いします。