ガイドヘルプ利用についてのお知らせ

外出支援

※4月6日にガイドヘルプ利用者(保護者)の皆さまにお送りしたメールの転載です。

ガイドヘルプ利用についてのお知らせ

平素は大変お世話になっております。

少し説明が長くなりますので、最初にお知らせしたいことを書かせてください。

1.COVID-19(新型コロナウィルス)の感染拡大に伴い、明日(4月7日)にも政府から緊急事態宣言が発令される見込みですが、宣言の指定対象地域に関わらず、発令された時点から大阪府内と京都市内に在住するガイドヘルパー(学生)の出勤をすべて停止させます。その場合、ヘルパーの変更や利用中止をこちらからお願いすることがあります。

2.仮に緊急事態宣言が発令されなかった場合であっても、4月13日(月)からは大阪府内と京都市内に在住するガイドヘルパー(学生)の出勤をすべて停止させます。その場合、ヘルパーの変更や利用中止をこちらからお願いすることがあります。

3.その他の地域に在住するヘルパーについては、今後の動向を見ながら稼働の可否を判断していきます。

4. 出勤停止の対象となるヘルパーは、以下の16名です。

(ヘルパー名は省略)

お知らせしたいことの要点は以上です。

以下は、今回の判断にいたった理由等の説明になります。

COVID-19(新型コロナウィルス)について、政府から緊急事態宣言が出される直前まで来ました。

4月4日には、山城南保健所管内(木津川市)でも感染者が出ています。これまでは山城北保健所管内までにとどまっていましたし、その感染経路も例の「ゼミ懇親会」からの二次感染、三次感染ばかりでした。今回もまだ感染経路はわかっている事例のようです。

それでも、東京都や大阪府の状況を見ていると感染経路をたどれない患者が精華町や近隣に出るのも単なる「時間差」の問題ではないかと思います。京阪神の往来を避けろと言われても、皆がリモートワークできるわけではありません。

私たちの行なっている事業は多くが社会福祉事業であり、ほとんどが「不要不急」とは言えないものばかりです。そのため、これまで国や自治体から自粛を命じられるどころか、学校等が休みになっても支援を続けるように求められてきました。おそらくその状況はこれからもすぐには変わらないだろうと想定されます。

緊急事態宣言が発令され、京都府が対象地域になっても、Libra(放課後等デイサービス)、発達支援ルームこねっく(児童発達支援)、つどいの広場等については、利用される方たちや従業者の検温や手洗い、消毒、マスク着用、換気、社会的距離等に注意を払いながら支援を続けていくことになるかもしれません。

一方で、行動援護・ガイドヘルプについては、現時点でも悩ましい状況です。すでに利用者さん側からのキャンセルも増加していますが、「密集・密接・密閉」された環境には出かけられません(この三つのうち一つとか二つの条件を満たすところは要検討といったところでしょうか)。かなり外出先が制限されつつあります。

そして、ご存じのとおり「そら」には学生のガイドヘルパーが多く、学生の中には京都市内や大阪府に在住している者もいます。たとえ「3密」の条件を満たさない内容の支援内容であったとしても、感染拡大防止のため、ヘルパーに「京阪神の往来をさせてしまう」ことを避けるべき状況になってきました。

こうした理由から、ガイドヘルプの提供を一時的に制限せざるをえない状況になったと苦渋の判断をして、今回のお知らせに至っています。

ずっと屋内環境ばかりで過ごし続けるのは、心身の健康にとって望ましくありません。外出する機会は必要です。ガイドヘルプを利用する背景にもさまざまな個々の事情があることもよく承知しています。

実際のところ、支援の必要性というのはそれぞれの心身の状況や生活環境、社会的条件などによって複雑にしか評価できないものであり、「このサービスは一律に停止できる」とか「このサービスは全員が使えるべき」といった判断はできません。

個々の当事者の置かれた状況を丁寧に把握した上で、必要性に応じた支援をしていくという信念を持ちながら、今後も子どもと家族のために私たちができることをしていきますので、生活上の困りごとがあればどうぞご相談ください。

これからも「そら」をよろしくお願い申し上げます。

NPO法人 そら
理事長 地主明広

コメント

タイトルとURLをコピーしました