「そら」には多くの学生スタッフがいて、その中にある「研修班」が年に二回、自分たちで研修企画を組みます。
これまでも自主ゼミ的な内容の研修やグループワーク、動画鑑賞などいろいろやってきたのですが、今回は「障害をもつ子どものお母さんから話を聴きたい」とのことで、「そら」がこれまで関わってきたお母さんからあらためて話を聴いてみることにしました。
保護者が書いた書籍とか保護者による講演会とかいろいろあるわけですが、身近なお母さんに話していただくことに意義があったと思います。自分たちの活動の価値も再認識できますしね。
ZOOMのオンラインで子どもの生い立ちや家族、きょうだいのこと、地域のことなど、2時間半に渡って聴かせていただきました。活動の中の子どもたちしか見ていないと、単に「かわいい」「おもしろい」で終わってしまいかねません。生活や人生の全体に目を向けられれば、「障害児者」をめぐる社会的な課題も見えてきます。
おふたりとも快くインタビュー依頼を承諾してくださいました。
ご家庭で使っている支援ツールについても見せていただきました。自分の気持ちを伝えるためのPECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)ブック。
予定をわかりやすく示すためのポケットカレンダー。
いま何をするか、次に何をするのかを伝えるスケジュール。
子どもたちとの活動の中でもおこなっている工夫が、日常生活のさまざまな画面でも大事であることはきっと学生たちにわかってもらえたはずです。等身大の子ども・家族の生活が垣間見える、よい内容でした。
インタビューを受けてくださったおふたりには、お礼に久遠チョコレートをお渡しさせていただきました。この準備だけは職員がしています。なぜ久遠チョコレートなのか、は学生たちが各自でググってくれたらよいなあと思って決めたのですが、はたして。
30人くらいの規模の研修になりました。講師役のお母さんも、受講した学生スタッフもありがとうございました。そして、どんなふうに話を聴こうかと打ち合わせを繰り返した研修班の皆さん、おつかれさまでした。