本日5月22日、NPO法人そらは設立20周年を迎えました。
これまで私たちの活動を支えてくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
子どもたちやご家族を私たちは支えながら、同時に支えられてもきました。多様な子どもたちとその幸せを願う家族の喜怒哀楽にどれほど励まされてきたでしょうか。
子どもや家族のための場を新たに作るということは、誰かの近くで活動をはじめるということでもあります。地域の皆さんのご理解やご協力がなければ、町内各所での事業・活動もきっと継続してこられませんでした。
どんなによい制度や施設設備があっても、思いをもった人にしか十分な支援はできません。過去も今も、子どもたちや家族の幸せを願う職員がいてくれたからこそ、多くの事業が続けられています。
時代とともに子どもと家族をとりまく環境は変化するため、価値観のアップデートと新たな支援が必要とされることばかりでした。学生ボランティアは、いつも新しい課題に向き合い続けて、子どもや家族や職員をずっと元気づけてくれる存在です。
一法人でできることには限りがあります。子どもや家族のさまざまな困りごとを受けとめようとする支援者が精華町内の関係機関にはたくさんいて、この地域で親子の生活を支えられるはずだという希望をもたらしてくれます。
支援の仕事は支援者だけで成り立つものでもなく、事務的な作業を担う方たちや施設設備の改修・保全等をお願いしてきた方たちの存在も欠かせません。法人の規模が大きくなるにつれて、力をお借りすることがどんどん増えました。
法人としてどちらに進めばよいのかわからなくなったとき、相談に乗ってくださった方たちがたくさんいます。支援や運営を長く続けてきた業界の先輩たちが耳を傾けてくださらなければ、もっとたくさんの失敗を重ねていたことでしょう。
そして、このような発信を読んでくださる皆さんから受け取っているのは「見守っていただけている」という安心感です。「フォロー」や「いいね」や「閲覧数」に一喜一憂すべきでなくとも、応援をいただいている気持ちになれます。
数えきることなんてできるはずのない人々へ、本当にありがとうございます。
20年といっても、たとえば「飲食業」の20年とはずいぶん意味が違います。誇ってよいことなのかどうかは正直よくわかりません。
さまざまな人たちの力をお借りしながら多様な子どもたちと家族を支えられる地域づくりを少しでも前進させてこられたならば、それを喜びたいです。
お祝いというより、振り返るための節目としての5月22日でした。
引き続き、それぞれの立場から力を貸してください。よろしくお願い申し上げます。
NPO法人そら 理事長 地主明広