1月26日は愛知から児童精神科医の吉川徹先生をお招きして、むくのきセンターにて「子どもとゲーム・ネット・スマホ依存~子どもの心のお医者さんから聞く上手なつきあい方~」の講演会を行いました。
主催は精華町自立支援協議会発達支援部会。そらの法人代表が部会長です。
子どもたちの保護者を中心に、定員100名を超える申し込みをいただき、このテーマへの関心の高さがうかがわれました。
講演の冒頭から強調されたのは、「ゲーム・ネット・スマホ」を「とても便利でこれからの時代に不可欠なもの」としてポジティブにとらえ、その上で「上手なつきあい方を考えよう」という考え方です。ゲームやネットの世界だからこそ「リアル」では味わえない経験ができたり、同じ興味関心をもつ人とつながれたりするメリットがあるとも言えます。
大人もゲーム等に関心を持ち、子どもの年齢や状況に応じて適切な使用の目標設定(約束)やコントロールに関わっていくことが大事であると吉川先生はお話しされました。実際にゲーム等をスムーズに「おしまい」するための練習や動機づけなどの具体的な方法も教えてくださっています。「おしまい」への嫌悪感を育てないことが幼児期最大のポイントだそうです。
「依存」については、ゲーム等を取り上げようとするのではなく、生活の中でゲーム等がどんな働きをもっているのかを把握する必要を話してくださいました。不登校やひきこもりの退屈しのぎなのか、ネットを通じた対人関係への依存なのか。精神医学的な併存症や発達障害の有無も含めて、個人と環境の全体を踏まえなければ適切な対応ができない、という点で、福祉の立場からも共感しやすかったです。
幼児期の子をもつ保護者の方たちにもっと聞いてほしい内容でもあったので(小学生以上の保護者が多かったです)、またこのような機会がもてたらよいな、と思いました。ありがとうございました。
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