あけましておめでとうございます。
子どもたちにとって「お正月」がもつ意味をふと考えたりしていました。
もともとは宗教行事であるわけです。幸せを持ってきてくれる「年神様」をお迎えするための行事。
でも、多くの国に新年を祝う習慣はあるので、信仰とは関係なく暦の上で年が変わるというのは、誰にとっても特別な感慨を抱かせるものなのでしょう。気持ちを新たにする機会をみんな望んでいるし、お祭りだってしたい。
そんな願いが「年神様」を生み出したのかもしれませんね(信心深い人からは怒られてしまうかもしれませんが…)。
お正月を成り立たせるには「1年」とか「1歳」の意味もわかったほうがよいでしょう。
「暦」が生まれたのは、狩猟文化から農耕文化に移行していくにあたって、計画的な農作業や農産物の管理が必要とされたからと言われています。
「数」が生まれたのは、ヒトが二足歩行になって手足(の指の数)に注目するようになったためとされていますが、普遍的なものではなく、世界には数をもたない文化の民族があることも知られています。
どんなに便利と思えるものでも、その社会で生活していくために必要と感じられなければ生まれないし、使われないのです。
「お正月」という行事は、同じ文化を共有できている人たちのあいだで生み出されてきたはずですが、今の社会に生きる私たちは新しい文化を創り出すこともできます。共有できないものが多い人たちとの間でもいっしょにお正月を楽しめるかどうかは、私たちの工夫次第なのだろうと思います。まだ幼い子ども、重い障害をもつ子ども、日本語のわからない子ども、それぞれに楽しめているでしょうか。
どうぞ良いお正月をお過ごしください。本年もよろしくお願い申し上げます。
※年賀状は一部の関係機関にしかお送りしていませんので、こちらに画像で掲載しておきます。