二次障害を防ぐためにも

講師派遣

7月18日(木)は、代表が精華町社会福祉協議会さんにお招きいただき、「発達障害」についての講演をしてきました。

毎年、ファミリーサポートセンターのサポート会員さんに向けては研修をさせてもらっていたのですが、今回は「住民参加型の小地域福祉活動」に携わっている方たちが主な対象です。

日本的な「小地域福祉活動」はやはり高齢者福祉の分野を中心にしてきた歴史が長く、あまり「障害」や「子ども」には注目が向けられてきませんでした。今回の講演依頼の背景には、地域での活動が多様化して「子どもや家族」と関わる場面が増えてきたことに加えて、いわゆる「引きこもり」の問題もあったようです。

これまでの講演ではほぼ「子ども」と「その家族」への支援を想定してきました。今回は「学校にも職場にも家族にも地域にも発達の特性をもった人はいる」ということを強調しながら、人の多様性の一部として「発達障害」を理解してもらえるように努めたつもりです。

知的障害を伴わない発達障害の方たちの多くはそうと気づかれないままに頑張って(ときには過剰な無理をして)社会に適応していることが多くあります。だからといって、「福祉サービス」として特別な居場所を求められているわけではありません。学校や家庭や職場など、誰もが身の回りで必要な支援が得られるようになるためには、広く一般の方たちへの啓発が不可欠です。

発達の特性をもっていること自体の生きづらさよりも、適切な支援が得られなかった結果としての二次障害のほうがずっと対応は難しくなります。大事な話ができる貴重な機会をいただけました。ありがとうございました。

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